この作品を観て毎度物足りなく思うのは、全体的に「キレイすぎる」ところ。
ようするに、パニック映画につきものの、事態を悪い方へ向かわせる(あるいは自滅する)愚か者が皆無だから、です。 パニックから暴徒と化す人々の描写も一応ありますが、それはニュース映像として映されるだけで、主要人物は皆等しく善意の人。 スピルバーグ(エグゼクティブプロデューサー)、ミミ・レダー(監督)には、ドリームワークスの第1作作品「ピースメーカー」の初心を忘れないでほしかったなぁ。 ちなみに、何を指して初心なのかというと、「ピースメーカー」終盤、NYで核テロを目論むテロリストをスコープに捉えた軍の狙撃手が射線上に肩車された幼い少女がいるので「撃てません><」と躊躇するのに対し、主人公(ジョージ・クルーニー)とヒロイン(ニコ^ル・キッドマン)が揃って 「撃て!撃て!!」 と絶叫するクールすぎるシーンに代表される部分。 「ピースメーカー」は他にも、アメリカの介入による民族紛争の悪化により愛する妻と娘を失ったテロリストに対し主人公(ジョージ・クルーニー)が「そんなん知るか」と言い放つ、実にアメリカの(というか国家の)利己的な部分をあからさまに描いていて、反面テロリストの悲嘆も丁寧に描いており、結果的に「アメリカが勝って終わる」わけですが、そんな方向性の「定まってない具合」がなんとも大好きです。 (なんか『ピースメーカー短評』になっちゃったな・・・まあいいか)
by rushiha666
| 2008-09-15 15:10
| 映画感想‐SF・ファンタジー‐
|
by rushiha666
カテゴリ
全体 映画雑記 映画感想索引 映画感想‐ホラー‐ 映画感想‐アクション‐ 映画感想‐SF・ファンタジー‐ 海外ドラマ 小説 小説感想索引 アニメ・特撮 漫画 ゲーム雑記 Xbox360 PSP NDS 猫 日記・雑記 未分類 タグ
映画(145)
Xbox360(48) 小説(40) ゾンビ系(39) アニメ(28) 輸入盤DVD(26) ブログ(24) DVD(20) YouTube(14) モンスター系(10) 洋ゲー(10) 漫画(10) 特撮(10) コードギアス(9) ジャック・ケッチャム(8) 狼と香辛料(8) スラッシャー系(8) 拷問系(8) NDS(7) アメコミ系(7) 以前の記事
2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 検索
最新のトラックバック
Link
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||