カテゴリ:映画感想‐ホラー‐( 33 )

補足:「ミスト」感想~アガサさん偉い

アガサさんの映画感想が面白いのは、劇中に自分を置いた上でそれを租借したものであるからで、だから演出意図に騙されずにソコにたどり着けるんだろうなぁ。

ソコというのは「ミスト」のあるシーンについて。
(そのシーンの詳細はネタバレ満載wアガサ女史の『ミスト観想記事』をどうぞ)
そのあるシーンとはあるキャラの射殺シーンなのですが、そこで私を含め劇場の大多数は素晴らしいカタルシスで溜飲を下げたはずです。
特に原作と違い銃撃の回数が増え、そのキャラの憎たらしい今際の捨て台詞もカットされ、私は最後の悪態までもを封殺したかのような演出に心の中で拳を振り上げたものでした。
しかし。
その感情こそ、彼女の煽動に思考と判断を預けて凶行に至る彼らのそれと、実は同種の感情なんだ・・・ということに、アガサさんの感想を読んで気付いてしまったのでした。
凄いぜ、アガサさん。

そして、明らかにそれを仕組んだダラボン凄い。
(以下ネタバレ部分は反転します)最初に保身でなくただ子供を思い行動を起こした女性が生き残るというオチは、実は皮肉でもなんでもなかったのかもしれないな、とも思いました。
彼女が主人公であったら、多分、体裁こそホラーでも、他のダラボン監督作に通じる「正しい映画(この表現が適切とは思えないけど)」になったんでしょうね。
それを、こんな風に仕上げる脚本・監督ダラボンに私は脱帽です。まいりました><
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by rushiha666 | 2008-05-19 03:46 | 映画感想‐ホラー‐

ミスト

c0154066_2281719.jpg映画秘宝6月号のフランク・ダラボン(脚本・監督)のインタビューを読んで、元から鑑賞予定だったのがさらに俄然意欲が高まり、折からの体調不良で「布団で寝ていたーい」と訴える老体に鞭打ち行って来ました、スティーブン・キング原作映画『ミスト(原題:THE MIST)』

嵐の翌日、突然立ち込めた濃霧(とその中を徘徊する人食いの生物群)にスーパーマーケットに閉じ込められ人々の様々な姿を描くパニックホラー小説であるキングの中篇「霧」を読んだことのある人は比較的多いと思う。(二つの短編集に収録されて邦訳されてるし、キングがかなりブイブイ言わしてた頃に出た、と記憶しているから)
私も刊行当時読んでいて、最近偶然買った扶桑社文庫「骸骨乗組員」収録版(早川文庫収録版とは若干違うそうな)を途中まで再読したところでした。

まず原作既読者様へ。
自信を持ってオススメします。
とにかく驚くほど原作に忠実。
それは原作が中篇であるため、大幅に鋏を入れずに済んだという部分が大きいけれど、脚色の出来もまたすこぶる素晴らしい。
中篇とはいっても普通の長編なみの長さを誇るので削ってある部分も結構あり、また改変された部分、追加された部分もあるのだけど、そのさじ加減が絶妙。
おそらくキング原作映画の成功作として記憶される作品になるでしょう。
ならば、キング好きには「観ない」という選択肢はないですね。

そして原作未読者様へ。
ホラーテイストの作品自体に抵抗がないのであれば(って、ホラー嫌いがこのブログ見てる筈もないのだが)限定空間でのサバイバル群像劇の一つの完成形を観ることが出来るでしょう。
前述の、既読者に脚色の妙を見せた脚本は、予備知識のない者にとっては単純に「素晴らしい脚本」です。
キャラクターの見せ方がとにかく上手く、誰が誰だかわからなくなることもなければ、不自然に一部の人間がクローズアップされるご都合主義もなく(幸いなことに自己主張するスター俳優は不在である。ハレルヤ!)、そのくせテンポは良く中だるみもない。
演出もさすがダラボン。伊達にオスカー候補だったわけじゃないね!

そして噂のラスト。
これは既読者にも、未読者にも等しく、宣伝どおり『衝撃』をもたらすでしょう。
勿論その『衝撃』は最近の某「俺が伝説」劇場公開版のラストで見せた類の『衝撃』とは別の意味ですのでご安心を!(笑)
ただ、一言だけご注意を。か・な・り、クるぜ?
宣伝の「グリーンマイル、ショーシャンクのダラボン作品」だけを鵜呑みにしてたら、ヤられちゃいますよ?(まぁあの予告編観て鵜呑みにする人は皆無と思いますがね)

ようするに、このジャンルが好きなら、
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「必見ってコトだよ!」
では、後は追記で細かなコトを。
予備知識ナシで観たい方は勿論回避が望ましいですが、一応重大なネタバレは回避してある(はず)です。まぁ、自己責任で、ドゾ。

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by rushiha666 | 2008-05-19 02:38 | 映画感想‐ホラー‐

アイ・アム・レジェンド別エンディング版

c0154066_235437.jpgさて、今更ながら「アイ・アム・レジェンド」(原題:I am Legend)の特典ディスク収録の『衝撃の別エンディング版』感想です。
まず最初に言っておくと、マシスンの原作小説に忠実なEDではありませんでした
しかし、私はコレは『アリ』だと思いました。
少なくとも、スタジオの意向で改変を強いられた劇場公開版の、放置された伏線は回収され、大きな突込みドコロはなくなっています。
また、新しいオチによって、その他の原作にはなかったいくつかのシークエンスが重要な意味を持っていることに気付きました。
うん。私は、この別エンディング版なら認められる。
これがDVD購入者しか観られないのは残念だな・・・というわけで、私と貸し借りな仲の方で興味のある人は声かけてくださいね。

では、細かな感想は追記で。
以下ネタバレ満載(画像もあるでよ!)なので、鑑賞予定者は気をつけてくださいね。

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by rushiha666 | 2008-05-06 02:52 | 映画感想‐ホラー‐

Blu-rayでサイレントヒル

HD DVD 事業の終息についてのお知らせ
http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/hddvd/info/HDDVD_080219.html
(ソース:東芝)

Blu-ray優勢が決定的になり、東芝も正式に撤退表明。
その、今が旬なBlu-rayプレイヤーを先日、髭の家で見てきました。
まぁ、PS3なわけですが。
PS3の感想としては、黒くてでっかくってタッチセンサーで静かでトロだった・・・って感じですか。
DLまわりのインターフェースがちょっと使いにくかったが、それは私が360のマケプレに慣れすぎてるからかもしれませんが。

そして彼の家には(やはり)PS3ソフトはなかったのですが(笑)、今回はゲーム機としてのPS3ではなく、Blu-rayプレイヤーの機能が目当てだったので問題なし。
c0154066_17365763.jpgで、何を観たかというと、それは私が所有している唯一のBlu-rayディスク、
「サイレントヒル(原題:Silent Hill)」
です。

さて、Blu-rayプレイヤー未所有の私がなんでBlu-ray版を持っているかというと、実はこの映画、私の大のお気に入りでして。
初回限定生産のアルティメットBOX(4枚組みで1枚がBlu-ray)をちゃっかり購入していたのです。

《あらすじ》
ダ・シルバ夫妻は、一人娘シャロンの夢遊病に悩まされていました。
うなされながらシャロンが口にする、「サイレント・ヒル」という単語。
その場所が実在する事を知った母・ローズは、父・クリストファーの反対も聞かずに、娘と二人サイレント・ヒルを目指します。
途中、警官に職務質問されたローズは取り乱し暴走。
スリップ事故を起して気絶してしまいます。
しかし、目覚めた時助手席にシャロンの姿は無く、娘を探しながら何とか辿り着いたそこは、空から絶える事無く灰が降り注ぎ、重い空気に包まれた街(サイレント・ヒル)。
人一人いない謎の街で、ローズはシャロンを探し出す事が出来るのでしょうか・・・。

すきなものだけでいいですより)

ん~感想載せたの旧々ブログだし、久しぶりに感想書いてみますかね。

この映画はなんと言ってもビジュアル
灰の降りしきるサイレントヒルと、ゴーストタウン・サイレントヒル、そして火災警報とともに訪れる裏のサイレントヒル。
その描きわけ、そして(最初は暗がりで描かれないが後に克明に描写される)裏サイレントヒルへの変貌の瞬間。
そこに徘徊する、アレッサの《想い》を具現化したクリーチャー達。
完璧です。

そして、そのプロット。(以下ネタバレにつき追記で)

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by rushiha666 | 2008-03-16 18:35 | 映画感想‐ホラー‐

[28週後・・・](3)カニバリズム

例えば、「ゾンビ」や「死霊のえじき」のTV放映で、ゾンビが美味しく人間様をご馳走様するシーンが丸々カットされていたとしたら・・・そりゃもう噴飯モノに憤慨してブログに記事のひとつも書いちゃうところですが。

「28週後・・・」には人肉食のシーンはありません
だって、彼らはゾンビではなく、ウィルスによって星一徹以上に怒り心頭に発した(だけの)人間だからです。
では、それで「28週後・・・」に『カニバリズム・シーンがないことへの不満』があるかというと、ない

あれー?僕、ゾンビの人間むしゃむしゃシーン大好きなのに、どうしたのかなぁ?

なんて、ちょっと自問自答してしまいました。
で、色々考えた挙句の私なり結論が、「人間の死が印象的に描かれていればよいのかな?」(結論なのに疑問系w)ということでした。
ご存知のように歩く系(ロメロ系)「ゾンビ」の物語のペースは「じわじわ」です。
ゾンビの迫るスピードも、人間たちを取り巻く沈鬱な空気の濃度もじわじわと増していく。
だから、カタストロフの後、ゾンビがうまうまと食事するシーンもまたじっくりと描かれ、それがなんともいえない寂寥感をかもすわけです。

ひるがえって「28週後・・・」は、早い。とにかく早い
そのテンポの中で、みんなで群がってむしゃむしゃとか、テンポを損ねること甚だしい。
口より先に手が出る、否、むしろ全身で突っ込め突っ込めヘイ!的襲撃方法こそが、この映画には適してるんだよね。

では、肝心の「人の死が印象的」であるか。
「28週後・・・」のレイジ感染者の襲撃シーンで否応無く思い起こすのは、ルワンダなどに代表される、民族的ヒステリーが高じたジェノサイドです。
正直、その怖さはガブガブ食われちゃうのの比ではない、と私なんかは思います。
「隣人に食い殺される」はファンタジーですが、隣人にフルボッコに殴り殺されるというのは・・・なまじ行為が現実的である分、怖い。

ゾンビ化なんかは、むしろ私はなってみたいですけどね。無論、進んでではないですよ?死に様の理想のひとつとして、ですが。
ただ、レイジ・ウイルスに感染したいかと問われたら、NO!
だって、もがき苦しんだ次の瞬間目茶目茶怒りまくって人間みつけりゃ全力疾走。(うわー、疲れそう・・・)
そして、末路は餓死ですよ?(最低だ><)
あー、御免こうむります。STOP!レイジ・ウイルス!><
えーと、「28週後・・・」感想は、多分あと2回ほど(ダラダラと)続きます。
大胆にも次回予告しちゃうぞー。

次回、「28週後・・・」感想(3)『ラスボスの是非』
君は、刻の涙を見る・・・(←意味ナシ)
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by rushiha666 | 2008-03-11 10:44 | 映画感想‐ホラー‐

ホステル2

さて、ゲームの購入スタンスは以前書いたが(ああでもBIOSHOCKやりたいよおおおおお)DVDの購入スタンスも似たり寄ったりです。
とにかく今年は積みDVDを消化する、が目標です。
ブログの縁で色々な方々にいっぱいお借りしているのに、それらも積んでいますからね・・・失礼にも程がある!!
なので、去年のように「気になるから買う」というのはナシです。
しかし、勿論「コレは!」というのは買いますよ?
例えばこの記事タイトルの「ホステル2」であるとか、3月の「グラインドハウス(無論USA公開版収録BOX)」「バイオ3」、4月の「ヒルハブ」「ゾンビーノ」「スリザー」「ベオウルフ」なんかは(・・・って4月ヤバくね?)確実に。
からだに悪い我慢はせず、しかし少数精鋭で、がコンセプト。
「気になる」のは、ディスカスで。ディスカス率が高まりそうですね。

と、いうわけで、「ホステル2(原題:HOSTEL PartⅡ)」
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実は、拷問殺人の犠牲者はオークションで落札されていたのです!(拉致られる以前に!)

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白熱する競り合戦。

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競りを演じるのが妻子ある一見普通の人々なところが怖い。
こうやって携帯やPDAで競ってる横でお子さんがアイスクリーム舐めたりしてるんですよ。
ところで会社のPCで落札に励むビジネスマン氏。
それは会社側から見ると簡単にバレるので止めましょう(笑

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激戦の末、落札を喜ぶトッド氏(ビジネスマン・拷問殺人童貞)

イキナリ脇道に逸れますが、ホラーやスラッシャーは言うに及ばず、映画自体も「逆転」というのが重要な要素だと思うのです。
特にスラッシャー映画は犠牲者(所謂ファイナルガール)がラストに殺人鬼に対して痛烈な逆襲をかますところに、「逆転」による最高のカタルシスがあるのです。
この、「犠牲者自身による」という部分も結構大きくてですね、例えば刑事アクションなどでは「犠牲者(被害者)」と「逆襲者(刑事)」の役割が明確にわかれていたりするわけですが、その役割を統合することにより感情移入度も増し、カタルシスも倍増されるわけです。
(だから、好きなんだよなぁ、このジャンル)

前作「ホステル」では、その方程式を手堅い演出でキッチリ描き、「拷問殺人」という過激な題材のわりに、実に真っ当な映画に仕上げた我らがイーライ・ロス兄貴(実は私より年下と知って吃驚w)。
その続編はまさに「ブラボー!」の一言でありました。

ちょっちネタバレあり「ホステル2」感想
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by rushiha666 | 2008-02-24 19:56 | 映画感想‐ホラー‐

[28週後・・・](2)クローバーフィールドの耐性テストに最適

「クローバーフィールド」で乗り物酔い観客が続出!全米公開館に警告文
http://feature.movies.jp.msn.com/news/080125/02.htm
(ソース:eiga.comニュース&噂)

全編が登場人物の手持ちカメラで撮影された、という設定の怪獣映画で、かな~りクるようです。
さて、そんなあなたが「あたし、大丈夫かしら?」と不安に思うなら、「28週後・・・」の出番です。
「28週後・・・」も、レイジ感染者襲撃シーンなどで部分的に手持ちカメラのブレ的な演出を採用しており、おそらく「クローバーフィールド」ほどではないものの、ちょっとした適性検査にはなると思います。
もし、「28週後・・・」で酔ってしまったら、(実際、一緒に観た友人は気持ち悪くなってしまいました)「クローバーフィールド/HAKAISHA」の劇場鑑賞は自殺行為と思われます^^;

それにしても、あの手ブレ演出はかなりゴア度を緩和してくれてますね。
確かに目は疲れますが、おかげで人間同士の原始的な殺し合いの絵を克明に描くのを巧妙に回避していたように思います。
勿論、あらゆるゴア描写が回避されてるわけではなくて、要所要所ではキッチリ描写してくれますけどね!ゴアゴアとw

う~ん、時間がなくて(&眠くて頭回らなくて)お茶濁しっぽい記事になってしまった・・・反省orz
次の「28週間後・・・」感想では、ちゃんと「カニバリズム」について書こう。うん。

あと、再来週の木曜洋画劇場でやる「ワールド・イズ・ノット・イナフ」は、ロバート・カーライル目当てで観よう。うん。
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by rushiha666 | 2008-02-07 22:31 | 映画感想‐ホラー‐

[28週後・・・](1)走るゾンビの説得力は健在

コメントでも書いたのだが『気に入りすぎて思わず長文書き始めてでも眠くて文章も文脈もバラバラで「イヤー><」という堂々巡りを繰り返してばかりでサッパリまとまる気配がない』のなら、
まとめなきゃいいんじゃん!
って気付いた。

c0154066_22265810.jpgで、まずは『走る系ゾンビ映画』としての「28週後・・・」(原題:28Weeks Later)について語る。
前作「28日後・・・」の手法って

レイジ感染者、早くて強い→あまり主人公達と絡ませられないな→じゃあレイジ感染者の出番は要所要所で

まぁ、上記に判断はそれはそれで正しい。
(これをムリクリ絡ませて失敗したのがスナイダー版リメイクドーン)
だがしかし、中盤から後半にかけてのあまりのレイジ感染者の不在に、部分部分で退屈しないでもなかったのも事実。
だから、新生ゾンビムービーとして完成されてるのは「28日後・・・」だとは思うけど、どちらか観なおせと言われれば、私は「リメイクドーン」を選ぶのだ。(今までは)

しかし、続編「28週後・・・」のフィルムに退屈という瞬間は、ない。
緊迫感から一転凄まじい混乱とドラマを突きつける冒頭部分から始まり、ゾンビ映画好きなら誰もが観たかった『後日譚』と、そして新たなカタストロフを矢継ぎ早に突きつけてくれます。

ま、アップテンポな分、人物描写や展開に若干はしょり気味な部分はあるけれど(例えば復興後の地区の生活ぶりとか個人的にもっと見てみたかった)そんな瑣末より、これだけレイジ感染・・・ああ、面倒くさいな。ゾンビでいいか。
これだけゾンビを出現させながらも
「あれ?なんでこいつらは追いつかれないの?」
「え?そんなテで撃退出来ちゃうの?」
という「リメイク・ドーン」で悲しい興醒めを味あわせてくれた矛盾点が、まったくないのが、凄い。
つまり、前作が苦肉の策として選んだゾンビの不在という演出方法を、続編「28週後・・・」は、その舞台設定と展開(閉鎖空間、多数の犠牲者、敵にまわる軍隊etc・・・)によってひれ伏せさせたのだ!
・・・スゲェ・・・コイツは・・・コイツは凄いんだ☆ZE!

嗚呼、俺はもう「リメイク・ドーン」を観ることはないだろう。
「28週後・・・」さえあれば、走る系ゾンビ映画はもう充分だから。

そんなわけで、「28週後・・・」のDVD発売はまだかね?
発売したら速攻エンコしてスマートフォンにブチこんで通勤の最中もニヤニヤしながら観てやる気マンマンなのだがまだなのかね?
つーか輸入盤DVDを持っているwataruさんが羨ましい!羨ましい!羨ましい!

と、叫びつつ、(たぶん)つづく。
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by rushiha666 | 2008-01-30 14:54 | 映画感想‐ホラー‐

BLACK SHEEP

昨日、本当は待望の「28週後・・・」を観るはずが、諸事情により来週へと延期になりまして・・・ちと残念。
きっと諸事情は来週昼飯をおごってくれるに違いないね!ウン!
そんなわけで特撮フィーバーした後は積みDVD消化です。
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さあ、本日ご紹介するのは私には珍しく、ニュージーランド製の牧場主と羊さんの心温まる物語を送る・・・・わけがありません。

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「もぐもぐ・・・うメ~」
ニュージーランド製牧歌的B級スプラッター「BLACK SHEEP」だゾ♪

c0154066_1434502.jpg《いいかげんなあらすじ》
幼少時、可愛がっていた子羊を殺してはいだ皮を被った兄貴の悪戯(※やりすぎです)で、極度の羊恐怖症に陥って今に至る主人公は、久しぶりに帰郷する。
臓物料理(調理場面超UP)で母親の歓待を受けるが、その頃、羊産業の社長に納まった兄貴は、新開発のバイオ羊を日本などの畜産輸入業者へ大々的にお披露目しようとしていた。
バイオ羊反対派の環境保護活動家二人組みは、廃棄されようとしていたそのサンプルをまんまと盗み出すことに成功するが、逃走中にケースが破損。
中の異様な子羊に一人は噛まれ、子羊も逃走する。
やがて、鳴き声に引かれて近づいた放牧中の羊を、子羊はまたしてもガブリと毒牙にかける。
同じ頃・・・噛まれた環境保護活動家は体に起こり始めた異常に涙しながら、止め処ない欲求に従い、ウサギを生きたまま貪り食う。
その手は、蹄のように変貌を始めていた・・・
そして、噛まれた羊もまた、仲間を、そして住人を襲い、やがて津波のような人喰い羊の群れが、丘を越えてバイオ羊発表会場を襲撃する・・・!
さあ、ニュージーランド畜産業の明日はどっちだ!?


コレを観て思い出すのは「バッドテイスト」や「アンデッド」。
駆け出しのホラー好き監督が好きにやっちゃった感が、まさに一緒。
ハッキリ言って微塵も怖くはないのだけど(笑)ホラー好きなら上記の作品同様、仲間意識で心温まることうけあいです。
最近は「ソウ」などのヒットで大手がホラー映画を手がけることが多く、映像としてはこなれているんだけど、どこか物足りないとは思いませんか?
「ちょっ、このシーン見て見て!」という、溢れんばかりの自己主張。そいつが足りないんだよな~。

その点、本作終盤の、丘を越えて津波のように押し寄せる羊さん達が集まった畜産輸入業者を食い尽くす大スプラッターシーンなどは、久しく見なかった「ココ見て!ココ見て!」感覚満載でなんとも微笑ましい。
しかも、それやってるのが可愛い羊さんだから、それだけで既にギャグです(笑)
中盤、殺人羊の存在が明らかになり、可愛い羊さんが群れているだけで「ヒィッ」となる登場人物のリアクションとか、「アタック・オブ・ザ・キラートマト」なんかも思い起こさせます(笑)

しかし、そんな「ニュージーランドで人喰い羊って面白いじゃん!」という一発ネタで終わってないところが、私は特に評価したい。
最近「AVP2」とか「アイ・アム・レジェンド」とか「セル」(小説だけど)とか、風呂敷のたたみ方がいただけない作品が続いたからでしょうか。
羊が凶暴化するだけでなく、人間の羊化というトンデモモンスター路線も含みながらも、キチンと収拾つけるところが凄い。
ま、かなりナンチャッテな手法なんですが、それ自体が一種のギャグとして機能してるし、辻褄あわせを放棄したシナリオに比べれば断然好印象。
キチンと事件のその後を描いてるあたりも、(そしてお約束のオチも含めて)いや~、結構やるもんだ。

ちょっと残念なのは、サム・ライミやピーター・ジャクソンが初期作品で感じさせてくれた異様なグルーヴ感の領域には達していないこと。
風呂敷のたたみ方といい、「勢い」ではなく「理詰め」で作劇する監督なのかもしれませんね。
それにしても・・・
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この主人公。「エイリアン2」のアポーン中尉に似てません?(笑)
あと、ヒロインが結構美人さんで注目です。劇中のヤボったい服装がもったいないぜ。

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by rushiha666 | 2008-01-21 01:09 | 映画感想‐ホラー‐

アイ・アム・レジェンド

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観てまいりました、ウィル・スミス版「アイ・アム・レジェンド(原題:I am legend)」

まず、これは私自身初めての経験だったのですが、ゾンビ映画でお約束のシチュエーション、「仲間のゾンビ化」
勿論「アイ~」のそれは厳密にはゾンビではありませんが、噛まれると(感染すると)理性のない凶暴な襲撃者になるという点では同義なので、ゾンビ化でとおさせていただきますが、そのシチュエーションで

私、初めて泣きました・・

そのシチュエーションの代表格であるロジャーの時も、他のどの作品の同様のシチュでも泣かなかったのですが、今回は駄目。
その決定的なシーンでは涙を溜めるくらいでなんとか頑張ったのですが、その後のCDショップのシーンでもう決壊。
涙ボロボロ流れるのを止めることができませんでした・・・

ただ、その後の展開は、ちょっと危惧が当たっちゃったかな、という感じです。
この作品、結構原作を改変してる部分はあるのですが、そこまでは上手く原作のマインドを保っていたと思います。
ただし、その後の展開で、決定的に原作と違う方向に舵きりをします。
ホントね、上記の涙ボロボロシーンまでなら

100点あげてもよかったのに。

「ラストを急遽撮りなおした」という情報から抱いていた懸念は、残念ながら現実のものになってしまいました・・・嗚呼、ホント残念。
ただ・・・

前半の涙ボロボロに至る個人的に100点あげてもいいシーンまでの展開は、私は劇場で観る価値があると思います。
おそらく私にとってナンバーワン・ゾンビ化シチュであり、おそらく何度観ても泣くでしょうから。

さて、ネタバレで書ける範囲はここまで。
以下、原作大好き者としてネタバレ上等の姿勢でブツブツ言わせていただきますよw
(長いよ。覚悟したまいw)

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by rushiha666 | 2007-12-17 01:30 | 映画感想‐ホラー‐