カテゴリ:映画感想‐SF・ファンタジー‐( 17 )

ジャンパー

「クローバーフィールド」の翌日、今更ながら「ジャンパー」(原題:JUMPER)を見てきましたが、いやぁ、惜しい!惜しい映画でした!
ジャンプ能力という力はやはりとても映画向きで面白かっただけに、シナリオが、全体的な構成が、あまりに勿体無かった。

ともかくジャンパー殲滅集団《パラディン》の登場が早すぎる。
そしてパラディン側の描写がひたすらサミュエル・L・ジャクソンというスター俳優の存在感に頼りすぎている。
CIAとかFBCとか、馴染みのある組織ならあれでもよいけれど、あれだけ早くに登場させるならもっと組織の内側を描いてほしかった。

それより、ジャンプ能力を手に入れた気弱な少年が多少道を外れながら自立する姿をもっと見たかったな。
能力を手に入れたせいで道を踏み外しつつ青年期をむかえた本来気弱な主人公に、ヘイデン・クリステンセンがはまってるんですよ。
いっそ前半はそういうどらまだけでも良かった。
「スパイダーマン」で主人公が蜘蛛の力を試行錯誤しつつ調子に乗った挙句大きな授業料を支払う羽目になったような、あんなドラマを。
そして失敗(勿論自業自得のね)から故郷に、想いを寄せていた少女の元に逃げ戻る方が、ヘイデンからにじみ出る「弱さ」「姑息さ」ともマッチして(※褒めてます)適した展開だったと思う。
パラディンの襲撃はそれからでよいよ。
それに、明らかにジャンプ能力を知りつくし対抗する武装に身を固めた敵にいきなり隠れ家を襲われておいてのうのうとローマでデートってのが不自然だよね。
主人公の餓鬼っぽさを描いてるにしてもあまりに甘過ぎる現状認識で。

でも、久しぶりに会った二人の超ニヤニヤ描写は良かったですよ。
あれはちょっとなかなかのSNT(※スーパー・ニヤニヤ・タイム)でしたねw

そして、なんといっても『続く』で終るラストがなぁ。
それがより不完全燃焼さを嫌増すんですよね・・・
一時的なおとしどころにすら達してないのに、いかにもEDに突入しそうなショットにテーマ曲が流れた時には(続編への色気満点とは聞いてたけど)「ちょwまwww」って感じでした。

先輩ジャンパーのグリフィンのキャラや、主人公とパラディンのドラマティックな接点など、面白くなる要素が多いだけに、ホント惜しいなぁ。

ただ、続編のシナリオ次第では一皮向ける可能性はあるので、ちょっと期待はしておきましょう。
続編にGOサインが出るくらい興行収益稼げてるとよいですねぇ・・・


ところで、どうやら原作ではサミュエル叔父貴は登場せず、ジャンパーの設定を物語る部分がかなりカットされていると聞きました。
前の記事でで「次の読書は『ルインズ』」と書きましたが、もしかしたら「ジャンパー」に浮気するかもしれません。

・・・まぁ、それも「けだもの」感想終わってからですけどね・・・orz
(この男はいつまで引っ張るつもりなのか)
[PR]
by rushiha666 | 2008-04-15 19:59 | 映画感想‐SF・ファンタジー‐

クローバーフィールド/HAKAISHA

J・J・エイブラムスが徹底的な情報規制のじらし宣伝で大ヒットさせた「クローバーフィールド/HAKAISHA」(原題:CLOVERFIELD)を観てきました。
これがブレア・ウィッチ風フェイクドキュメント形式で撮られた怪獣映画である、というくらいのネタバレはもう許されると思うので、まず声を大にして言いたいのですが
怪獣映画好きは必見であります。
そして怪獣映画もピンキリではありますが、特に初代ゴジラ(1作目のみ、ね)と平成ガメラ・シリーズ好きには断然オススメしたい。
あと、フェイクドキュメントという形式のおかげでいわゆる「怪獣マニアへのみ目配せした作品」に終わってはいず、ディザスター映画としても十分鑑賞に堪えうる映画になっているので、コレはなかなか大多数にオススメできてしまうんじゃないかな~と思います。私は。

さて、さすがにこれ以上はネタバレなしには書けませんので以下追記で!

More
[PR]
by rushiha666 | 2008-04-13 00:17 | 映画感想‐SF・ファンタジー‐

ライラの冒険 黄金の羅針盤

c0154066_1381363.jpg
「ライラの冒険 黄金の羅針盤(原題:The Golden Compass)」
の、原作小説の出版社主催試写会に行ってきました。
予告編で見たダイモン(動物の形をした守護妖精みたいなもの)が可愛かったので、ちょっと興味あったんですよね。
で、観てみたんですが・・・

※以下、激しくネタバレにつき自己責任でどうぞ!
ちなみに、私は原作未読につき、そこらへんも考慮の上お進みください。
あと、勿論、完全な私の主観ですので、ご容赦を!


More
[PR]
by rushiha666 | 2008-02-06 13:17 | 映画感想‐SF・ファンタジー‐

AVP2 エイリアンズ VS.プレデター

c0154066_13535.jpg
AVP2 エイリアンズ VS.プレデター(原題:Aliens VS. Predator-Requiem)

・・・つまんなかった・・・orz

記念すべき本年最後の劇場鑑賞作品だったのになぁ・・・(涙)
以下、追記で愚痴愚痴と・・・(ネタバレあり

追記・・・
[PR]
by rushiha666 | 2007-12-30 01:13 | 映画感想‐SF・ファンタジー‐

[ルネッサンス]短評

あらら、数日前にUPしたのに非公開設定になってました。いかんいかん。
しかし、既に本日3つめの記事か・・・^^;
c0154066_1355685.jpg
全編このクォリティで丁寧に描かれた凄いモノクロアニメーション映画「ルネッサンス(原題:Paris2054 Renaissance)」
何が凄いって、白と黒だけでここまで「見やすく」作られてるところ。
観る前は、かなりの眼精疲労を覚悟したのですけどね。

全編とにかく丁寧に描いている上に動きまくりで好感が持てる半面、やはりストーリーの弱さが残念。
「近未来のパリ」のビジュアルの既視感はまぁしょうがないとして、最大のSFガジェットが「光学迷彩」というのも、どうだろう。
このジャンルの製作者が、「攻殻機動隊」を観ていないわけはないのだけど。

と苦言を呈したものの、「苦い」エンディングは充分ハードボイルドしているし、(映画本編とは関係ないけど)アイドル声優(という位置づけでいいのだろうか?)である平野綾の初洋画吹替えにああいう配役というのはなかなか野心的で面白かった。
小杉十郎太の主人公もシブくてグゥ。
(ちなみに原音はダニエル・クレイグ)
c0154066_1364652.jpg

[PR]
by rushiha666 | 2007-12-28 10:33 | 映画感想‐SF・ファンタジー‐

ベオウルフ/呪われし勇者

裸祭り映画・・・
このフレーズであなたはどんな映画を思い出しますか?
「300」?あるいは、「アポカリプト」?
しかし、▲の2本とも、物語の半ばで裸であることに何ら違和感を覚えなくなっているはずです。
何故なら、「裸があたりまえ」な世界設定の構築に成功しているからです。
「ちょwなんでそこで裸にwww」
と誰もがツッコミを入れずにはおれない映画・・・それこそが真の「裸祭り映画」ではないでしようか?
・・・そう。

それこそが「ベオウルフ/呪われし勇者(原題:Beowulf)」
c0154066_0315523.jpg

とにかく、ひたすら脱ぐ男、脱衣の英雄べオウルフ!
敵が武器の通じないモンスタ(彼はモンスターと語尾を伸ばさない。さすが英雄!ヒーロー!ヒーロー!)と知るや、素手の勝負を選ぶのは百歩譲ってわかるとして、何故、鎧(軽装のアーマー)まで捨て、あまつさえ全裸になるのか!?
しかも王女の前で!?(女王、まじまじと見た後赤面して退場w)

そして巨人ゾンビのようなモンスタ、グレンデルとの壮絶バトル中も、ずっと全裸
テーブルの上の容器が、部下のへルムが、あらゆるモノが絶妙に彼の股間を隠すロバート・ゼメキス入魂の演出を見よ!

そして、べオウルフにモンスタ退治を依頼したデネ(デンマーク)王フロースガールも負けてはいない!
でっぷり太ったアンソニー・ホプキンス入魂の熟年チラリズムを見よ!
(いや、見たくないのはわかるけど)
ってか、レクター博士、あんなフィルムになるの、わかってたんだろうかw

しかし、これでもかとヤローの裸と筋肉美をアピールし、これは男根主義映画かと思わせつつ、実は、色と欲に負け自業自得な末路を辿る男達を描いた、「男って馬鹿ねー」というひじょうに普遍的なテーマの映画だったりします。
いやあ、身につまされますか?w

その馬鹿な男達の中で主人公べオウルフがかろうじて体面を保っているのは、「お前の家庭(妻&妾)をぶちこわしてやるぜー!」と認知(?)を迫る暴力息子をぶち殺し、最低限の家長の務めを果たしたから・・・って、それもどうなんだw
まぁ、ビジュアル的には認知を迫る息子=巨大なドラゴンなので、伝説の武器や魔法抜きでドラゴンと闘うオヤジの様は見ごたえありますけどね。

いやー、しかし、歴代の王を誘惑しまくるアンジェリーナ・ジョリーは、いったい何がしたかったんだろう・・・
もしかしたら、
「体制は長く続くと腐るから、たまにはダイガワリしするのが正解」
という男の求める権力の頂点である《国家》への深い洞察があるのかもしれません。(ないのかもしれませんw)


さて、この映画、フルCGです。
名のある役者が演じていますが、全てCG処理されていて、おかげで主演のレイ・ウィンストンは役づくりなしで屈強なマッチョになり、レクター博士はでっぷり肥え太り、ジョリ姐は脱いでもいないのにエロ妖怪にw
中でも極端なのはグレンデル。
c0154066_0323042.jpg

c0154066_0325924.jpg演じるは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のパパ・・・というより「チャリエン」の奇声が五月蝿いヤセ男、あるいは「13金」完結編の童貞BOYと言った方がとおりがいいかもしれない、クリスピン・グローヴァー
ここまで豹変したらべつに役者いらないんじゃ?
と、静止画像では思ってしまいますが、フィルムを見ると、わかります。
この芝居は間違いなくクリスピン・グローヴァーw
CGに役者が声を入れる従来の形式ではなく、役者の演技をモーションキャプチャーしCGで加工する手法は、ちょっと面白いなあ、と思いました。

ま、その分予算もかかってそうですが、従来の大作特撮の手法で撮るのと比べたらどうなんでしょうね?
どちらにしろ、この豪華なキャスト(他にもジョン・マルコビッチもいる)と日本での悲惨な興行(私が見に行ったシネコンでは2週目で早くも夜2回だけの上映)を見ると、ちょっとゼメキス監督の今後が心配だったり・・・
本国ではどうなんだろ。ここ2週ばかりショウビズ見逃してるんですが・・・

この手の大作ファンタジー映画の宿命、「無駄に冗長なシーン」がやはりあるのですが、ま、私的にはとても楽しめました。
勿論ゲーム版による補正はかかってますけどねw
[PR]
by rushiha666 | 2007-12-26 01:26 | 映画感想‐SF・ファンタジー‐

AVP完全版

「AVP2」に備えて、買ったきり観てなかった「AVP完全版(原題:ALIEN VS. PREDATOR)The Unrated Edition)」で再見。
(完全版自体は初見だから再見とは違うか)
c0154066_23362349.jpg
いやー、吃驚。面白かった。
所見時は
①「シーンの繋ぎが変」(ミラの旦那の得意技)
②「人物描写がイイカゲン」
③「プレデター弱っ><」
と、むしろ不満の方が多かったのですが・・・

これは細かなシーンがパラパラと追加挿入されているせいかな。
①と②の不満はほとんど感じませんでした。
②は、確かに退場が早くもったいキャラも結構いますが、所見時はもったいないとすら思わなかったですから。
③も、最初から彼らがルーキーであるのを考えれば、最後のひとりの活躍には「頑張ったな!」と褒めてあげたい。
というか、彼ほど「空気が読めるプレデター」はいませんよ?
c0154066_2339113.jpg後半の、ヒロインにエイリアン装備(←右手にエイリアンの尻尾加工の槍+左手にエイリアン頭部加工の盾。超カッコヨス!)を作ってあげる配慮といい、すかさず意図を察しての巧みな連携プレイといい、最後の彼女にマークを付ける際の気遣いとい・・・なんてイイ奴なんだ!
不足の事態で散らせるには惜しい新人でした><

c0154066_23395978.jpg
(▲ココとか格好良かった・・・惚れた><)

そんな、るしは的プレデター・ランクで現在ぶっちぎり1位の体を食い破って生まれたプレデリアンを、俺は絶対許さない!!
さあみんなも12月28日は劇場で僕らのクリーナ氏を応援しようぜ!
なんか前みたムービーで人間もブッ殺してたような気もするけど、そこはキニシナイ!(笑)

ところで・・・
[PR]
by rushiha666 | 2007-12-10 00:30 | 映画感想‐SF・ファンタジー‐