INSANITARIUM

c0154066_19394774.jpg《あらすじ》
妹が自殺未遂の挙句精神病院に収容されてしまった。
シスコンな俺はどうやったら妹と一緒にいられるか考えた。
そうだ!既知外のフリをすれば一発収容じゃん!俺頭イイ!
さっそくわめきながら自傷癖の男を(痛いのを我慢して)演じたら、晴れて精神病院に収容された!やったぜ!
・・・って、中、マジ既知外ばっかりなんですけど!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
(注:当然です)

あんまり怖いので院内で知り合った俺同様既知外じゃないのに収容された奴やマトモな看護士さんと組み、妹連れてさっさとトンズラしようとするも、院内は・・・なんか大変なことに・・・って、えーっと・・・
なんでおまいらニンゲン食べてんすか━━━━Σ(゚Д゚;)━━━━!?

そう、院長は何故か患者をニンゲンのお肉大好きっ子に改造していたのだ!
しかも短気な院長が癇癪起こして配電盤ぶったたいたら、隔離病棟のドアのロックが全部開いちゃったからサア大変!
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俺と妹(とその他)の明日はどっちだ!?


先日の(つっても実際観たのはコッチが先なのだけど)「AUTOMATON TRANSFUSION」と比べるとキャメラがしっかりしていて安心しますね^^;(まぁこっちが普通のレベルなんでしょうが)
実にクッキリとクリアな映像で、PSPでの鑑賞にも向いていたのも幸いでした。
白一色の院内が後半血糊で赤く染まる、そのコントラストもクリアな画面あったればこそです。

この映画で感心したのは、走るゾンビ(正確にはゾンビじゃないけど)に普通の人間が追いつかれない方法論としてこの作品が採った選択が、実に理にかなっていること。
人食いに改造されちゃったサイコさん達はダッシュで追いかけてくるんですが、彼らは「主人公達を食いたい」一辺倒ではないのですよね。
襲い掛かってきたサイコさんを主人公がノックアウトすると、血を吹いて倒れたそいつに、「食えるんなら誰でもいいや♪」と、後続のサイコさん達がが群がって食い始めるという(笑)



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「男でもいいのんじゃ~!」
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「女ならなお良いのんじゃ~!」
かくして追っ手の数は減少するは、さらに敵との間に即席の人だかり=障害物が出来るはで、主人公達はまんまと逃げおおせられるという、この方法論が素晴らしい。
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まぁ、中には仕事熱心な方(中央)もいらっしゃいますが・・・って、単にあぶれただけか^^;

あと、中にはそんな衝動だけに従うでなく、もっと明確な知性や主人公への執着を持ち合わせたサイコさんもいて、そいつらが院長やいけすかない婦長同様、ちょっとした中ボスとなってドラマにメリハリを持たせてるのも特筆に価します。
普通に会話が成立したりするのは勿論、雑魚サイコさんだって気付かれぬように忍び足で後をつけたり、罠を仕掛けて待ち伏せしたり。

あとサイコさん達は、別にゾンビではなく人食い志向に改造されただけの立派な「ニンゲン」なので、攻撃されれば「痛がる」、「ひるむ」。これが、意外とカタルシスを生んでいます。
攻撃に対してリアクションがある=「手応え」になっているわけで、これは攻撃に対し物理的にしか反応しえないゾンビ映画とは違う面白さだな、と、結構私には新鮮でした。

前述の安心感のあるキャメラに、ほぼ全編舞台が屋内なので、なんか映画というよりTVドラマみたいな小粒感は損してる点かもしれません。
ゴアも結構頑張っていますが、もうちょいはっちゃけてくれれば現代版「ブレインデッド」になったかもしれないなぁ、と、これもまた勿体無い点です。
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(まさにブレインデッドへのオマージュ?)

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(ほうら、ゴア頑張ってますよ~・・・ってどこ食ってるんですか^^;)←最近こういうネタが多いな・・・

主人公達が結構いろんな種類の凶器を武器に頑張るのですが、そこらへんにもうちょい厨房臭い(『はらわた2』のアッシュみたいなw)ノリがあってもよかったなぁ。
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せっかく妹がタンクトップ姿になるという定番シチュもあるのですが、中二病的に露骨な「戦う女」化もありません。
ただ、その変にマニアに訴求してない姿勢と、海外ドラマでそれなりの役をこなす有名俳優を配する(私は詳しくないけどそうらしいw)ことで、この「改造されたサイコさん達がニンゲンをむしゃむしゃ食らう話」をメジャーの位置に押し上げる、可能性を秘めていたと思います。
まぁ、秘めていただけでしょうけど^^;
さすがにこのテーマでメジャーはねぇよなぁ。(実も蓋もない)

ん?そういえばこの感じは「クライモリ」1作目に似てるかな。
明らかにB級なのに、キャメラの端々に妙な「A級臭」がするという。
実は、こういうテイストも好物です。「クライモリ」も大好きですしね~。
コテコテの、観ると精神的に疲弊する、例えば元祖「悪いけ」などより、こういうライトだけどツボを外してないホラーの方が、ウチじゃ何気にヘビロテなのです♪

最後に。
猫好きにはちょっとキッツイ場面があるので要注意です。
「STORM WAENING」同様、その瞬間はモロ人形なのですが、直前に可愛く「なー」と鳴くので、ちょぃ、キツかったなぁ><
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by rushiha666 | 2008-11-10 15:30 | 映画感想‐ホラー‐
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