《あらすじ》
小川くだり(?)をしていた夫婦(?)が、川が浅くなってボートが進まなくなるわ暗くなるわ嵐がきそうだわでヘルプを求めようと川から上がって(途中目にした変なオヤジは無視して)近くの民家に駆け込むと無人でこれ幸いと着替えたりなんかしてたらゴロツキ兄弟がご帰宅しお前ら俺らん家で何やってんだゴルァって奥さん綺麗やねゴクリお尻見せないと旦那どうにかしちゃうぜ?小動物殺さないと旦那裂いちゃうぜ?あと納屋でヤらせないと旦那撃っちゃうぜ?あ、ゴメン旦那の脚折っちゃった。てへ☆ ともたもたしてたらオヤジ(案の定途中の変な奴)が帰ってきちゃってオヤジ怒り心頭兄弟を激しく折檻!この馬鹿息子ども!ベキ!ボカ!綺麗なネーチャンに最初にぶちこむのは俺の役だろうが!びえーんおとうさんすいません><まぁいい、とにかくまずは晩飯とビール飲みながらTVだな。はーい。で、ネーチャンと役立たずの旦那、お前らそれまで納屋でおとなしくしてんだぜ? ・・・ お と な し く し て る わ け な い だ ろ(奥様談) 輸入盤DVD(をPSP)で鑑賞。↑のあらすじに?が多いのはそういうワケです^^; いやぁ、実に痛快なお話でした。 いかにも頭悪そうな親子にネチネチ苛められいよいよ犯される寸前の奥さんがそりゃもう凄まじい反撃をかますお話で、「レイプの罰には去勢の上死刑が最適」と思っている人にはえらく気持ちの良い映画になっています。 それにしても、最近、「ホラー映画」というジャンルの垣根がかなり低くなっていますよね。 以前の記事でも書きましたが、ちょっと描き方を変えればサスペンス、あるいはアクションになる作品が増えてきていると思いませんか? 先日大いに衝撃を受けた「WolfCleek」しかり、イーライ・ロスの全監督作品しかり、その影響下の拷問映画群しかり。「SAW」なんかもそうですよね。 残酷描写がなければ、ホラーとは呼ばれなかっただろう作品達。 あと、銃器を手にする殺人者も増えてますもんね。 「殺人鬼」「人喰既知外一家」「モンスター」ではなく、「もしかしたらありそうなシチュエーション」(SAWはそのシチュ自体を謎として提示している点で同種)と、その中での主人公達の奮闘・・・それはジャンルを超えていつの時代においても定番のシチュエーションです。 一昔前のスラッシャーブームと違い、幅広い顧客層を掴むことに(一部の作品がw)成功したのも分かる気がします。 (途中、数台車が放置してあるシーンがあったんですが・・・悪いけの定番ショットにしては台数少ないんですよね・・・殺人家業はじめたばかりとか?誰か英語翻訳して教えてください><) 単に一般常識と品性の欠如したゴロツキ一家にすぎない。 充分タチは悪いし絶対遭遇したくない人種ではありますが、別に生皮剥がしたいとか調理して食っちゃうとか「特殊な嗜好」の持主じゃない。 「綺麗な奥さんヤっちゃいたい」 のみ、という、実にホラー的ではないがしかし実にロクデナシな発想なわけです。 しかし、そんな非ホラー嗜好のスケベ心だけとはいうものの、同時にこれほど人の道に反する行為もないわけで(日常的に多発してる分なおさらに)、このスケベ一家に対するヒロインの自衛的反撃が(結果的に)血飛沫いっぱいのスプラッターであるというのが、単なる逆転のカタルシスというだけでなく、非ホラーからホラーへの被害者側主導の転換(これはレイプリベンジ映画の方法論なのでしょうか。未見のジャンルなので想像ですが)であり、さらに、精神的ヴァイオレンスに対する直接的ヴァイオレンスによる反撃を是認しているようで、実に現代的だなぁ、と感心する私です。 で、その反撃スプラッターがイカしすぎている件w 反撃その①お手製ヘルレイザーの刑! ゴロツキ一家がいつもの生活パターンを遵守してくれてるおかげで、奥さんに時間はたっぷり。 そこで奥さんは、やたらにある釣り針と釣竿、丸鋸等で、ピンヘッドも吃驚のトラップを仕掛けるのです! (トラップ設置中のワクワク感は特筆に価します。奥さんもなんかイキイキしてるし!) 嗚呼、まさかこんなところで「ヘルレイザー」のイメージを垣間見ることになろうとは! 鍵爪は釣り針に、チェーンは釣り糸にとレベルダウンは否めませんが、そこは数で勝負! いや~、この奥さん、そのうち絶対魔道士にスカウトされると思うなw 反撃その②男にとって痛すぎる刑! しかしこれは双方にとって痛いと思われ>< 奥さんの貞操の危機だというのに、旦那が思わず「ジーザス・・・」と呟いてしまう(おかげで軽く夫婦喧嘩勃発)、男にとって最悪のトラップ完成です。 で、オヤジがニヤニヤしながら挿入すると・・・ オヤジが悲鳴もあげられず引き抜くと、大事なアソコにビンがスッポリ。 口が金属の歯みたいに加工してあるので、引っ張ると歯が大事な部分にザックリ食い込みます・・・血だらけの股間を押さえて絶叫しながら走り出すオヤジ・・・この目にだけはあいたくないなぁ^^; 反撃その③続・男にとって痛すぎる刑!(偶発的ダメ押し) オヤジがわんこ飼ってるんですよね。ナマニクイキチが大好きなコで、もう血の匂いがすると尻尾振って駆けてきてペチャペチャみたいな外道な育てられ方をされたわんこ。 なんとか大事なアソコに仕掛けられたトラップを涙目になりながらペンチとか色々駆使して痛々しく解除したオヤジが凄まじい怒りに駆られながら(でも痛いから若干内股気味w)ついに車で逃げようとする夫婦(例によってエンジンかからん定石)に追いすがろうとした瞬間! (数分後) 反撃その④こっぱみじんの刑! さて、トリは長男です。 うっかり納屋に閉じ込められて(馬鹿です)ようやく出てきたらオヤジは愛犬に大事なトコ食べられてるわ夫婦は車で逃げようとしてるわで、怒り心頭の馬鹿兄はホバークラフトで追うことを決断。 (何故かココでBGMは軽快なカントリーに!) って、ここまで書けば彼の末路は想像出来ますね? ハイ!そのとおり!彼はバッチリ期待に応えてくれたのでした!w まぁしかし、最後のシークエンスに至るまでの、ゴロツキ一家の脱落者(死体)の扱いの酷いこと酷いこと(笑) 車に(やっぱり股間をw)轢かれたり、ホバーに引っ掛けられたりと徹底しています。 徹頭徹尾「ゴロツキ一家許すまじ」の姿勢で貫かれたシナリオが、作品の小品さを補って余りある快作でした。 それにしても・・・ 「おら、今すぐやっちめー」じゃなく、しっかり晩御飯食べて、ビール飲みつつTV見て一服してから、「んじゃ、女呼んでこいや」というオヤジ殿の、なんというか、ある種古風ともとれるかつての夜の生活を思い起こさせるシーンには苦笑を禁じえませんね。 「人を監禁している」という緊迫感&罪悪感に欠けたいつもの生活を送れちゃうあたりが彼らのロクデナシさを表し、同時にヒロインに反撃の機会を与えてしまうとこなんか、凄く好きです。 裏で奥さんが着々と反撃の準備を整えてることを知ってるこっちは 「どんだけドン百姓なんだよ・・・っつうか、馬鹿だなぁコイツら^^;」 と、じきに始まる大反撃の期待にニマニマですよ。 あと、旦那の役立たずっぷりがまた一見の価値アリ。 最初のトラップのスイッチ入れるくらいで、後は徹底的に応援要員という・・・それでいて生き残っちゃいますからね^^; コレ、ローカライズしないのかなぁ・・・前半の兄弟がネチネチいびるシーンの台詞とか、気になるんですよね・・・誰か翻訳してくれませんか?^^; あ、最後に。 途中に奥さんが旦那を人質に小動物を殺すことを強制され、結局殺してしまうシーンがあるので、そういうのが嫌いな人は要注意です。 たぶんカンガルーだと思うんですが、その瞬間はバッチリ映されず、死体も特撮臭かったので、私は大丈夫でしたが・・・ (まぁ、観る機会は残念ながら少ないでしょうけど、一応^^;)
by rushiha666
| 2008-10-19 01:23
| 映画感想‐ホラー‐
|
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