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短評:アイアンマン(原題:IRONMAN)

短評:アイアンマン(原題:IRONMAN)_c0154066_1252951.jpg金持ちで天才とくれば視聴者の共感を得るには難しい設定なわけだけど、強烈な欠点(いろいろだらしない)と苦難を与え、目覚め、そして自らの力で再起する様を丹念に描くことにより、共感より一段上の感想に視聴者(とくに3、40代男性)を導くことに成功している。
つまり、「憧憬」に。

トニー・スターク社長の生き様は、3、40代男性ならば必見です。義務といってもいい。
特に、色々だらしなかった社長が決意し、状況を変えようと奮闘する様子は、日頃職場やらなんやらに不満を持ちつつしかし結局現状に甘んじることの多い社会人さん(俺のことだ)には、本当に気持ちよく、応援したくなります。

また、アイアンマン(パワードスーツ)の仔細かつ説得力ある描写は、マジンガーZからガンダムまで、等しくリアルタイムに経験したその世代には大なり小なり琴線に響くものがあるでしょう。

それだけではなく、ロバート・ダウニーJrやグウィネス・パルトローら演技達者達による芝居(そしてシナリオ)が全編に渡りエンタテイメントを提供してくれていて、2時間超の上映時間を実に楽しく過ごせたことも特筆に価します。
特筆に価するといえば、全体のノリがあまり激しくならないのも、逆に良かった。
最終バトルなど、人によっては多少物足りないかもしれないけど、私にはむしろこれが作品のトーンに実にマッチしていて良かったように思う。
なんというか、「釣りバカ日誌」みたいな?そんな印象。

そうそう、もう一個、特筆に価するものが。
この映画の作業アームたんの萌えっぷりといったらありませんよ?
アークドライブ差し出すシーンなんか思わず涙腺が緩みました。
かわゆすぎる!お前はグウィネス・パルトローよりキュートだ!
いやグウィネスさんも素晴らしいのだけどね。社長との距離感とかね。
親友の軍人さんもえがったねぇ。飛行機の中でのシーンとかね、ああコイツら友達だなぁ、と。
そしてあからさまの「ウォーマシン」(2代目アイアンマン)登場の示唆や、エンドタイトル後の叔父貴の登場と、マーベル・ファンにも必見な映画です。

映画としての迫力・緊張感などでは明らかに「ダークナイト」の方が上なんですが、ウチでヘビロテになるのはきっと、社長の方だろうな・・・ってダークナイトも社長かw
打ちのめされたい人は「ダークナイト」。
楽しい気持ちになりたい人は「アイアンマン」。そんな感じです。ともかくオススメ。
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さあ、あなたも、実地検証や修理に日夜奮闘する、我らがトニー・スターク社長を応援に、劇場へGO!!
(『ハルク』『ダークナイト』と日本では興行的に大敗したアメコミ映画の今後のためにも、是非お願いします!><)
by rushiha666 | 2008-10-04 15:10 | 映画感想‐SF・ファンタジー‐
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