短評:ウォンテッド

c0154066_23462256.jpg「ウォンテッド」(原題:WANTED)はアメコミ(グラフィックノヴェル)の映画化としては昔ながらの手法を採っています。
カラフルなタイツに説得力を持たせるのではなく、そのタイツ自体をとっぱらったわけです。
(最近はタイツに説得力を持たせるのが主流。原作者が製作に噛んでるせいだろうけど)
スーパーヒーロー(ヴィラン)は暗殺者へ。
ビームは銃に。
だからといって「アメコミ臭を徹底的に廃したアクション映画」にしなかったのがベクマンベトフ監督の偉い点。
タイツのかわりに普遍性を得たそこに残された漫画的精神は、原作に馴染みのない私にも充分馴染みのあるものでした。
ようするに曲がる弾丸は、曲がる気孔弾。
一晩であらゆる傷、怪我が回復する風呂は、仙豆でありフリーザ一味の回復ポッド。
突っ込みどころが山ほどある点や、その突っ込みどころ探しが「むしろ楽しい」のも一緒。
最大公約数的な意味であまりにも「ドラゴンボール」なので、近日公開らしいハリウッド版「ドラゴンボール」が色々な意味で心配になります。

最後に強敵との対決の構図がなかったのが個人的に残念(あくまで趣味の問題)だけど、導入部にリンクした結末の小気味良さと、主人公のモノローグが最後まで生きている構成はとても私好み。
中盤の修行シーンがやたら面白いのも特筆に価しますね。普通、あそこらへんがダレる箇所なんだけど。

内容とは関係なく残念だったのは、やたらスクリーンの馬鹿デカいシネコンのほとんど最前列で観る羽目になり、画面を100%追えなかったこと。
キャメラの激しい動きも手伝って、一部分は苦痛ですらありました。
(やっぱシネコンは後列にかぎるなぁ)
画面の端々に仕込まれた「言葉遊び」を再確認する意味でも、DVDを購入してのリベンジは必須かな。

あと巷ではアンジーアンジー言ってるけど、私はむしろマカヴォイ萌え映画だと思いました。
「アンジェリーナ・ジョリー最新作」とかまかぼい君カワイソー。
いやまぁ宣伝的にはわかるけどね。彼女の筋の通った役柄もまた格好良かったし。
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でも、まかぼい君の前半の駄目サラリーマン芝居と、後半のビルドアップした雄姿があったればこその映画だと思うんよね!カッコイイぜ!まかぼい君!

最後に(短評なのに長くなったなぁ)、ラストのキメ台詞から流れるエンドテーマが格好よくて、久しぶりに足でリズムとってしまった。
変な芸能人が主役をアテてる吹替え版だとエンドテーマが差し替えられてるらしいので、字幕版を推奨しておきます。




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by rushiha666 | 2008-09-30 23:43 | 映画感想‐アクション‐
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