ハロウィン(カーペンター版)

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先生、うしろ!うしろ!
c0154066_20593765.jpgと、いうわけで、スラッシャー映画の原点ともいえる「ハロウィン」(原題:HALLOWEEN)を観ました。
正確には再見なのですが、それこそ餓鬼んちょの頃に地上波放映で見たきりなので、ほとんど初見に近いです。

《あらすじ》
1963年のハロウィン。イリノイ州にあるごく普通の平和で小さな町、ハドンフィールドで殺人事件が起こった。現場のマイヤーズ家で殺害されたのは、その家の長女、ジュディス・マイヤーズ。そして、彼女を殺した犯人はなんと、ジュディスの弟でまだ6歳という幼い子供、マイケル・マイヤーズであった。
悪夢の殺人事件から15年後。21歳になり、それまで精神病院でおとなしくしていたマイケルは、病院から突如脱走。途中で殺害した作業員から作業つなぎを奪い、更には金物店で白いハロウィンマスクと洋包丁を盗んだマイケルは、高校生のローリー・ストロードの命を狙う。その一方、マイケルの担当医である、ドクター・ルーミスがハドン・フィールドに訪れていた…。

Wikipediaより)

まさにスラッシャー映画の教科書
後の「13日の金曜日」に代表される数多のスラッシャー映画の基本が、ここに詰まっているではないですか。

導入部の惨劇。
不安を煽る殺人鬼視点。
主人公に付きまとう不気味な影。
標的にされ、次々と殺されるティーンエージャー達と、工夫された殺害シチュエーション。
終盤におけるヒロインと人間性を廃した殺人鬼との攻防。

また、カーペンター(監督)にしては(なんて言ったら失礼か)演出がとても丁寧。
主人公の身の回りで凶行の犠牲者が出るのは、物語の中盤以降です。
その分、日中のパートで醸し出される不安感が凄い。
キャラクターもキッチリ描かれているので、感情移入もバッチリです。
殺人鬼マイケル・マイヤースの幽霊のような神出鬼没さと、あの白塗りマスクの非人間的な薄気味悪さ、それらを助長するカーペンター自信によるテーマ曲も素晴らしい。

それにしても、ルーミス医師(ドナルド・プレザンス懐かしい!)がマイケルを悪魔と断じているところに、時代を感じますね。
劇中では幼少時に姉を殺した、というだけなのですが(だけ、というのもアレですが)、ルーミスさんは発見即射殺も辞さない態度ですからね。彼がそこまで彼を危険視し恐れる根拠が、冒頭の凶行と「あの目は悪魔の目だ」というだけというのが、今のご時世だと、かなり短絡的に感じられます。
まぁ、劇中のマイケルの怪物じみた立ち振る舞いによって、後付で説得力は増すわけですけど。

その立ち振る舞いですが、こうして再見してみると、かなり後期ジェイソン(勿論、13金の)に影響を与えてるのがわかります。
ジェイソン君は6作目で「モンスター化」するわけですが(それ以前はかろうじて人間だったのです)、モンスター化ジェイソンとマイケル・マイヤースの動きにはかなり共通した部分があるように思いました。
非人間的な殺人鬼のスタイルが、既に完成されていたんですね。さすがは、元祖!

それにしても、ルーミス先生の後手後手な行動、ちょっと笑えますよ。
上の写真もそうですが(車を運転してるのがマイケルw)、後半「ヤツは実家に戻るはずだ」と言って彼の生家(今は空家)前で張り込みをしてるんですが、その間に凶行は繰り返されています。
いや~、やっぱ市民にも報せとくべきだったんじゃね?^^;
おまけに後半マイケルは実家に立ち寄りもしないしw
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そして、胆試しにマイヤース家に入ろうとした子供たちを、ブギーマン(悪霊)の声真似で追い払い、「イイ仕事した」顔をするルーミス先生(笑)
うん、今作では控えめな演出だけれど、「ホラーと笑いの相性は良い」のは、このスラッシャーの元祖で既に表明されていたんですね!
(カーペンターの意図かどうかはともかくw)

なんとまぁ多くの要素が完成されていることか!カーペンター凄い!

そんなわけで、所謂スプラッター描写は皆無だけれど、かなりの満足をした私は、引き続いてロブ・ゾンビ版リメイク「HALLOWEEN」に突入したいと思います。
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そうか、そんなに好きだったんだ、物体X・・・リメイク出来て良かったね、カーペンターさん!
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by rushiha666 | 2008-06-01 21:58 | 映画感想‐ホラー‐
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