補足:「ミスト」感想~アガサさん偉い

アガサさんの映画感想が面白いのは、劇中に自分を置いた上でそれを租借したものであるからで、だから演出意図に騙されずにソコにたどり着けるんだろうなぁ。

ソコというのは「ミスト」のあるシーンについて。
(そのシーンの詳細はネタバレ満載wアガサ女史の『ミスト観想記事』をどうぞ)
そのあるシーンとはあるキャラの射殺シーンなのですが、そこで私を含め劇場の大多数は素晴らしいカタルシスで溜飲を下げたはずです。
特に原作と違い銃撃の回数が増え、そのキャラの憎たらしい今際の捨て台詞もカットされ、私は最後の悪態までもを封殺したかのような演出に心の中で拳を振り上げたものでした。
しかし。
その感情こそ、彼女の煽動に思考と判断を預けて凶行に至る彼らのそれと、実は同種の感情なんだ・・・ということに、アガサさんの感想を読んで気付いてしまったのでした。
凄いぜ、アガサさん。

そして、明らかにそれを仕組んだダラボン凄い。
(以下ネタバレ部分は反転します)最初に保身でなくただ子供を思い行動を起こした女性が生き残るというオチは、実は皮肉でもなんでもなかったのかもしれないな、とも思いました。
彼女が主人公であったら、多分、体裁こそホラーでも、他のダラボン監督作に通じる「正しい映画(この表現が適切とは思えないけど)」になったんでしょうね。
それを、こんな風に仕上げる脚本・監督ダラボンに私は脱帽です。まいりました><
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by rushiha666 | 2008-05-19 03:46 | 映画感想‐ホラー‐
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