ジャンパー

「クローバーフィールド」の翌日、今更ながら「ジャンパー」(原題:JUMPER)を見てきましたが、いやぁ、惜しい!惜しい映画でした!
ジャンプ能力という力はやはりとても映画向きで面白かっただけに、シナリオが、全体的な構成が、あまりに勿体無かった。

ともかくジャンパー殲滅集団《パラディン》の登場が早すぎる。
そしてパラディン側の描写がひたすらサミュエル・L・ジャクソンというスター俳優の存在感に頼りすぎている。
CIAとかFBCとか、馴染みのある組織ならあれでもよいけれど、あれだけ早くに登場させるならもっと組織の内側を描いてほしかった。

それより、ジャンプ能力を手に入れた気弱な少年が多少道を外れながら自立する姿をもっと見たかったな。
能力を手に入れたせいで道を踏み外しつつ青年期をむかえた本来気弱な主人公に、ヘイデン・クリステンセンがはまってるんですよ。
いっそ前半はそういうどらまだけでも良かった。
「スパイダーマン」で主人公が蜘蛛の力を試行錯誤しつつ調子に乗った挙句大きな授業料を支払う羽目になったような、あんなドラマを。
そして失敗(勿論自業自得のね)から故郷に、想いを寄せていた少女の元に逃げ戻る方が、ヘイデンからにじみ出る「弱さ」「姑息さ」ともマッチして(※褒めてます)適した展開だったと思う。
パラディンの襲撃はそれからでよいよ。
それに、明らかにジャンプ能力を知りつくし対抗する武装に身を固めた敵にいきなり隠れ家を襲われておいてのうのうとローマでデートってのが不自然だよね。
主人公の餓鬼っぽさを描いてるにしてもあまりに甘過ぎる現状認識で。

でも、久しぶりに会った二人の超ニヤニヤ描写は良かったですよ。
あれはちょっとなかなかのSNT(※スーパー・ニヤニヤ・タイム)でしたねw

そして、なんといっても『続く』で終るラストがなぁ。
それがより不完全燃焼さを嫌増すんですよね・・・
一時的なおとしどころにすら達してないのに、いかにもEDに突入しそうなショットにテーマ曲が流れた時には(続編への色気満点とは聞いてたけど)「ちょwまwww」って感じでした。

先輩ジャンパーのグリフィンのキャラや、主人公とパラディンのドラマティックな接点など、面白くなる要素が多いだけに、ホント惜しいなぁ。

ただ、続編のシナリオ次第では一皮向ける可能性はあるので、ちょっと期待はしておきましょう。
続編にGOサインが出るくらい興行収益稼げてるとよいですねぇ・・・


ところで、どうやら原作ではサミュエル叔父貴は登場せず、ジャンパーの設定を物語る部分がかなりカットされていると聞きました。
前の記事でで「次の読書は『ルインズ』」と書きましたが、もしかしたら「ジャンパー」に浮気するかもしれません。

・・・まぁ、それも「けだもの」感想終わってからですけどね・・・orz
(この男はいつまで引っ張るつもりなのか)
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by rushiha666 | 2008-04-15 19:59 | 映画感想‐SF・ファンタジー‐
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