Blu-rayでサイレントヒル

HD DVD 事業の終息についてのお知らせ
http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/hddvd/info/HDDVD_080219.html
(ソース:東芝)

Blu-ray優勢が決定的になり、東芝も正式に撤退表明。
その、今が旬なBlu-rayプレイヤーを先日、髭の家で見てきました。
まぁ、PS3なわけですが。
PS3の感想としては、黒くてでっかくってタッチセンサーで静かでトロだった・・・って感じですか。
DLまわりのインターフェースがちょっと使いにくかったが、それは私が360のマケプレに慣れすぎてるからかもしれませんが。

そして彼の家には(やはり)PS3ソフトはなかったのですが(笑)、今回はゲーム機としてのPS3ではなく、Blu-rayプレイヤーの機能が目当てだったので問題なし。
c0154066_17365763.jpgで、何を観たかというと、それは私が所有している唯一のBlu-rayディスク、
「サイレントヒル(原題:Silent Hill)」
です。

さて、Blu-rayプレイヤー未所有の私がなんでBlu-ray版を持っているかというと、実はこの映画、私の大のお気に入りでして。
初回限定生産のアルティメットBOX(4枚組みで1枚がBlu-ray)をちゃっかり購入していたのです。

《あらすじ》
ダ・シルバ夫妻は、一人娘シャロンの夢遊病に悩まされていました。
うなされながらシャロンが口にする、「サイレント・ヒル」という単語。
その場所が実在する事を知った母・ローズは、父・クリストファーの反対も聞かずに、娘と二人サイレント・ヒルを目指します。
途中、警官に職務質問されたローズは取り乱し暴走。
スリップ事故を起して気絶してしまいます。
しかし、目覚めた時助手席にシャロンの姿は無く、娘を探しながら何とか辿り着いたそこは、空から絶える事無く灰が降り注ぎ、重い空気に包まれた街(サイレント・ヒル)。
人一人いない謎の街で、ローズはシャロンを探し出す事が出来るのでしょうか・・・。

すきなものだけでいいですより)

ん~感想載せたの旧々ブログだし、久しぶりに感想書いてみますかね。

この映画はなんと言ってもビジュアル
灰の降りしきるサイレントヒルと、ゴーストタウン・サイレントヒル、そして火災警報とともに訪れる裏のサイレントヒル。
その描きわけ、そして(最初は暗がりで描かれないが後に克明に描写される)裏サイレントヒルへの変貌の瞬間。
そこに徘徊する、アレッサの《想い》を具現化したクリーチャー達。
完璧です。

そして、そのプロット。(以下ネタバレにつき追記で)



この映画は復讐譚なわけですが、それが、
生霊による怨霊への復讐
というのが新しいと思うのね。
復讐者であり魔女狩りの犠牲者であるアレッサは、瀕死の自分の体をクリーチャーや他の使者に守らせながら、強い憎しみから分化した《黒いアレッサ》によって復讐を画策している=生霊
そして魔女狩りの首謀者であるクリスタベラとその宗派は、30年前の火災(これもまた超常の力に目覚めたアレッサの復讐だったわけだけど)で死亡している=怨霊なんですよね。
怨念VS狂信、という構図は、個人的にとてもとても痛快でした。(狂信って、大っ嫌いなもので)

それにしても、じっくり見返すと、これはとても複雑な構成の映画ですね。
ゲームでは描かれなかった(ゲームの映画化作品です)同じ場所、同じ時に表と裏に人物を配することによって、パラレルワールド的な趣もあるし。
そもそもクリスタベラなどの置かれた状況自体が難しい。
それでいて映画はローズ&クリストファー視点でかなりのテンポで進むので、これはホントにDVD向きの映画かもしれません。

そのパラレルワールド的表現も、良かったなぁ。
ゲームにはなかったクリストファーという外部の要素が、結果、作品になんとも言えない寂寥感を与えてくれていて、それがショーン・ビーンの個性ととピッタリとマッチしている。
ちなみに、原作ゲームでは父親が主人公で、母親は登場すらしないのです。

主人公の母親への改変も上手かった。
もともとダリアとアレッサにあった母娘の構図に、ローズとシャロンという別の母娘像が良い対比になっていて、しかもそれが結末にまで生きている。
主人公のがむしゃらな行動も、行方不明になった娘(しかも夢遊病)を探す母親なら、説得力があるしね。

かくして、アレッサの復讐は完遂する。
自分を理不尽に火炙りにした狂信者連中を皆殺しにし、アレッサはついに求めていた母親(自分を狂信者に差し出す駄目母ではなく、守護者としての)を手に入れましたとさ。
めでたし、めでたし。(完)


・・・いや、実はあまりめでたくないのですけどね^^;
クリストファーは妻と娘を永遠に失い・・・
(彼なりにシャロンを愛していただけにね・・・)
ローズは裏の世界に永遠にとらわれ・・・
(おそらくアレッサの力の作用で彼女は満足気味かもしれないけど)
シビルはサイレントヒル事件に何の関係もないのに火炙りに(涙)

まぁ、シビルの末路については、ゲーム版経験者としてフォローを。
サイレントヒルという異空間には、《強い負の感情》を引き寄せるという設定がありまして。
おそらくシビルの誘拐された子供を救えなかったという悔恨――自罰的な感情が彼女をサイレントヒルへの進入を許し(あるいは、冒頭の事故で死んでいたのかもしれませんね)、「少女の身代わりに自分が死ぬ」という事象を顕在させたのではないか・・・と、私は思ってます。

そして、ダ・シルバ夫妻ですが・・・
アレッサは父親を知らないので、当然新しい《世界》に父性の入り込む余地はないわけですよ。
クリストファーが蚊帳の外に置かれるのは仕方ないわけです。
ローズについては・・・
それくらいの我侭聞いてあげようぜ?
悪魔の子として苛められ、用務員に乱暴され、しかも母親に差し出されて火炙りにされた女の子だよ?
その最後の望みが《ママ》なんだから・・・大目に見てあげよう?
復讐だって、狂信連中しか殺してないしさ~どっかの家に足踏み入れただけど皆殺しな某伽耶子さんよりよっぽど善良だと思うんですけど。


どうですか、世の女性陣の感想は。
特にお子さんのいる方の感想、知りたいなぁ。
あなたの娘さんが、アレッサの生み出した半身だとしたら・・・夜中に「サイレントヒル」と呟きながら歩き回るようになり、その治療方針でご主人と対立したら・・・
どうしますか?
では、最後にBlu-ray版を観ての感想ですが・・・
髭のTVがハイデフ対応じゃないので普通のDVDとかわりませんでした><
ようするに、Blu-rayプレイヤーでその高画質を楽しむなら、TVもそれ相応のを揃えなきゃ無意味ってことですね^^;
いやー・・・Blu-rayはしばらくいいかな~そこまで画質に拘る人じゃないし・・・
どうせ大容量のBlu-rayにしたって、収録時間とかかわんないんでしょ?
例えばBOX作品やシリーズ作品が1枚に収まるとかなら感動だけど、どうせ販売戦略はDVDの頃と一緒だろうしね。
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by rushiha666 | 2008-03-16 18:35 | 映画感想‐ホラー‐
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