2月の気になる本~野阿梓のススメ

取次会社から2月の発売予定表がきました。
その中から期待の作品をご紹介です。(例によって一般ウケ度外視)

2/1 ジャック・ヨーヴィル「シルバーネイル」(HJ文庫)
旧ブログでちょっとだけ騒いだジャック・ヨーヴィルの、TRPG「ウォーハンマー」をベースにしたファンタジー連作。
その新作がまさかまさかの翻訳です。
前回の「ドラッケンフェルズ」の新訳も、「吸血鬼ジュヌヴィエーヴ」「ベルベットビースト」の訳出も奇跡的な事件だったというのに、これで、ついにジュヌヴィエーヴの軌跡が全て網羅されることになるという・・・
嗚呼、ホビージャパンよ有難う!
そして、意外と売れているのが嬉しい誤算。
今となっては知る人ぞ知る作品だったので、まさか追加分まで完売するとはおもわなんだ・・・
これで表紙絵を早川のエディングスみたいにしてくれれば、もっと売れたのになぁ^^;
(例によって顔アップの色違い)
詳細は公式HP(http://www.hobbyjapan.co.jp/wh/lineup/lineup_novel_jack.html)見てください。
中身の“ちょこっと見”も出来るよー。

2/10 スティーブン・グールド「ジャンパー(上・下)」(ハヤカワ文庫SF)
以前映画雑記でちょっと触れたヘイデン・クリステンセン主演映画の原作ですね。
おそらく映画あわせの文庫化でしょう。
これはまず映画を先に観るつもり。
予告編でとにかく視覚効果に痺れたので、「読み物としてそそられるか」は映画で判断したいと思います。
ちなみに、外伝「ジャンパー グリフィンの物語」も同時刊行です。
(早川、早く表紙とかUPしてくんないかな?)

2/25 アルフレッド・ベスター「虎よ!虎よ!」(ハヤカワ文庫SF)
いや~、おはずかしながら、味読だったりします。
奇しくも、同じ月に新旧テレポート能力者小説が対決する形ですね。
《ジャンパー》VS.《ジョウント効果》、その勝敗はどちらに!?
それにしても、「虎よ~」はデュマの「モンテ・クリスト伯」を下敷きにした復讐譚だったのですね!
(そんなことも知らなかった^^;)
ところで「モンテ・クリスト伯」、別名「巌窟王」。
餓鬼の頃は巌窟の意味がよく判らず、何故か読みだけは理解していて
「めっさ偏屈な王様の退屈なお話に違いない」
と、思い込んでおりました^^;

2/25 野阿梓「兇天使」(ハヤカワ文庫JA)
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
長らく絶版の憂き目にあっていた野阿梓作品が、遂に、復刊!!
しかも今回は合本になっての刊行!!
(以前は上下巻だった)
嗚呼、嬉しい!嗚呼、嬉しい!嗚呼、嬉しい!
コレは・・・コレはマジでオススメなんやで・・・
伊達に日本SF大賞とってないんやで・・・
前に(確か)「アサシン・クリード」がらみの記事でも書きましたが、虚実入り乱れた様々な歴史の影に暗躍する天使と竜の物語であり、「ハムレット異聞」であり、シェークスピア自身の物語でもあるこの壮大なメタフィクションは一読の価値はありまっせ。
ただ、一言注意しておきますが・・・BL要素(当時は耽美要素)がありますので、ご注意を^^;
無論ソレばっかではないのですが、そういう要素もありますよ、という所をお含みの上、お読みいただければ幸いです。
嗚呼、それにしても今回表紙はどうなるんだろう・・・
前回の表紙は萩尾望都で、素敵だったのです。う=ん、気になるわー。
(他の作品も再刊しないかな~)




ついでに今月下旬発売予定の新作を一本。
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1/25 野阿梓「ベルリン・コンステラティオーン(伯林星列)」(徳間書店)
野阿梓久々の(何年ぶりだろ)新作である。
氏の公式HP(http://homepage3.nifty.com/Noah/noah.htm)から引用すると内容は、

   1936年夏、世界大戦の暗雲たなびく欧州。
   ナチス独逸が支配する首都・伯林にあって、
   美少年は苛酷な運命により苦界へと転落し、
   独裁者ヒトラーが主導する五輪の迫るなか、
   さらなる血塗られた謀略へと巻きこまれる。

   八年の歳月を経て、今、ここに開花する大輪の薔薇、
   ナチズムとサディズムが交わる耽美綺譚、遂に刊行!


と、いうことで・・・これは「月光のイドラ」「緑色研究」ろ同じ流れのモロ耽美路線とみた(笑)
しかし、氏の作品であるから、単にソレばかりではないのだろうね。
「緑色研究」なんてクーデター小説としての読み応えは凄いからなぁ・・・
まぁ、反面耽美方面でのエロさも凄まじいものではありましたが^^;

ええと、一応言い訳しておきますが、私はノーマル嗜好ですので^^;
野阿梓氏の作品は基本的にはSFポリティカルサスペンス(大抵主人公は反体制側か体制側)なのだけれど、なにかとエロティックなシーンを含むことが多く、ノーマルなカップリングもあればアブノーマルなカップリングの場合もあるのです。
特に後期はBL系が多いですねぇ・・・
なかでも上記の「月光~」「緑色~」は全編にわたって華奢な美少年が酷い目(笑)にあうという、BL耐性のない人にはキツイ小説になっております。

しかしまぁ、そういう要素を毛嫌いして敬遠するにはあまりにもったいない作品群なわけですよ。
そういう要素が駄目な人には「レモン・トロツキーシリーズ」やオージュール・バラジュデーラを主人公にした一連のシリーズ、「黄金郷」や「バベルの薫り」がオススメです・・・って全部絶版だよ・・・orz

う~ん、「兇天使」をきっかけに復刊の風が吹かんものか・・・みんな買ってやってください!お願い><
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by rushiha666 | 2008-01-09 20:45 | 小説
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