ベオウルフ/呪われし勇者

裸祭り映画・・・
このフレーズであなたはどんな映画を思い出しますか?
「300」?あるいは、「アポカリプト」?
しかし、▲の2本とも、物語の半ばで裸であることに何ら違和感を覚えなくなっているはずです。
何故なら、「裸があたりまえ」な世界設定の構築に成功しているからです。
「ちょwなんでそこで裸にwww」
と誰もがツッコミを入れずにはおれない映画・・・それこそが真の「裸祭り映画」ではないでしようか?
・・・そう。

それこそが「ベオウルフ/呪われし勇者(原題:Beowulf)」
c0154066_0315523.jpg

とにかく、ひたすら脱ぐ男、脱衣の英雄べオウルフ!
敵が武器の通じないモンスタ(彼はモンスターと語尾を伸ばさない。さすが英雄!ヒーロー!ヒーロー!)と知るや、素手の勝負を選ぶのは百歩譲ってわかるとして、何故、鎧(軽装のアーマー)まで捨て、あまつさえ全裸になるのか!?
しかも王女の前で!?(女王、まじまじと見た後赤面して退場w)

そして巨人ゾンビのようなモンスタ、グレンデルとの壮絶バトル中も、ずっと全裸
テーブルの上の容器が、部下のへルムが、あらゆるモノが絶妙に彼の股間を隠すロバート・ゼメキス入魂の演出を見よ!

そして、べオウルフにモンスタ退治を依頼したデネ(デンマーク)王フロースガールも負けてはいない!
でっぷり太ったアンソニー・ホプキンス入魂の熟年チラリズムを見よ!
(いや、見たくないのはわかるけど)
ってか、レクター博士、あんなフィルムになるの、わかってたんだろうかw

しかし、これでもかとヤローの裸と筋肉美をアピールし、これは男根主義映画かと思わせつつ、実は、色と欲に負け自業自得な末路を辿る男達を描いた、「男って馬鹿ねー」というひじょうに普遍的なテーマの映画だったりします。
いやあ、身につまされますか?w

その馬鹿な男達の中で主人公べオウルフがかろうじて体面を保っているのは、「お前の家庭(妻&妾)をぶちこわしてやるぜー!」と認知(?)を迫る暴力息子をぶち殺し、最低限の家長の務めを果たしたから・・・って、それもどうなんだw
まぁ、ビジュアル的には認知を迫る息子=巨大なドラゴンなので、伝説の武器や魔法抜きでドラゴンと闘うオヤジの様は見ごたえありますけどね。

いやー、しかし、歴代の王を誘惑しまくるアンジェリーナ・ジョリーは、いったい何がしたかったんだろう・・・
もしかしたら、
「体制は長く続くと腐るから、たまにはダイガワリしするのが正解」
という男の求める権力の頂点である《国家》への深い洞察があるのかもしれません。(ないのかもしれませんw)


さて、この映画、フルCGです。
名のある役者が演じていますが、全てCG処理されていて、おかげで主演のレイ・ウィンストンは役づくりなしで屈強なマッチョになり、レクター博士はでっぷり肥え太り、ジョリ姐は脱いでもいないのにエロ妖怪にw
中でも極端なのはグレンデル。
c0154066_0323042.jpg

c0154066_0325924.jpg演じるは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のパパ・・・というより「チャリエン」の奇声が五月蝿いヤセ男、あるいは「13金」完結編の童貞BOYと言った方がとおりがいいかもしれない、クリスピン・グローヴァー
ここまで豹変したらべつに役者いらないんじゃ?
と、静止画像では思ってしまいますが、フィルムを見ると、わかります。
この芝居は間違いなくクリスピン・グローヴァーw
CGに役者が声を入れる従来の形式ではなく、役者の演技をモーションキャプチャーしCGで加工する手法は、ちょっと面白いなあ、と思いました。

ま、その分予算もかかってそうですが、従来の大作特撮の手法で撮るのと比べたらどうなんでしょうね?
どちらにしろ、この豪華なキャスト(他にもジョン・マルコビッチもいる)と日本での悲惨な興行(私が見に行ったシネコンでは2週目で早くも夜2回だけの上映)を見ると、ちょっとゼメキス監督の今後が心配だったり・・・
本国ではどうなんだろ。ここ2週ばかりショウビズ見逃してるんですが・・・

この手の大作ファンタジー映画の宿命、「無駄に冗長なシーン」がやはりあるのですが、ま、私的にはとても楽しめました。
勿論ゲーム版による補正はかかってますけどねw
[PR]
by rushiha666 | 2007-12-26 01:26 | 映画感想‐SF・ファンタジー‐
<< しゅりんくさん(仮名)がいじめるの マクロスFrontier >>