[セル]携帯ゾンビ感想(1)

c0154066_2082462.jpgせっかく読書スピードが遅い(通勤電車でしか読まない)ので、章ごとに感想いってみます。
というわけで、スティーブン・キング著「セル」第1章<パルス>の感想。

とりあえずネタバレにならない範囲で書いてみますが、私のことですから過信は禁物。

ぱっと見(読み)の印象はまさにキング版「28日後・・・」。
ある時を境に携帯電話を使った人間が凶暴・暴徒化、その中で運良く携帯を使わず正気を保った主人公が、同様に《携帯狂人》化を免れた人々と共に、別れた妻と息子のいる(はずの)北を目指す・・・という物語。

それにしても、キング、かなりサッパリとした文体になりましたね~。
私がかなり初期の作品しか読んでいない(『キャリー』~『クジョー』」あたり。それ以降で読んだのは『骨の袋』くらい?)せいもあるかもしれませんが、ギャップが凄い。
(近作はみんなこんな感じなのかな?)
入物や情景のこれでもかという書き込みは影を潜め、そのかわり増したのがスピード感。
主人公やその家族、周辺の描写に上巻の3分の1は費やすんだろうなァ・・・なん思ってたら甘かった!
冒頭から「ザック・スナイダー版ドーン」もかくやの凄いスピードで展開するものだから吃驚!

私が一番心配してたのは「主人公が原因が携帯電話であると確信する」シークエンス。
キング御大にこんな心配は失礼かもしれませんが、しかし、ここに説得力がないと作品全体が白けますから。
でも、不安は杞憂でした。
やはり内面描写は(今作ではシンプルに刈り込んでるとはいえ)上手い。さすが、キング。

さて、問題はここから先の展開です。
スナイダー版ドーンを引き合いに出すまでもなく、ここまでは大抵面白く描けるんですよね。
(学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEADのように、多少ギア上げて描写を犠牲にしてもそれなりに形になる)
問題はこの後。
人物描写や、降りかかる出来事は勿論、原因が携帯とわかったとはいえ、「なぜ」「どうして」がまだですから。
そこを「霧」や既存の多くのゾンビ映画のようにあえてうやむやにするのか、それとも「アンデッド」のように正面から描くのかで、作品の印象もかなり変わると思うし。
献辞がマシスンに贈られているので、(私が「アイ・アム・レジェンド」読了直後なのもあり)キングさん、やってくれるような気がするんですけどね!
う~ん、楽しみだ。
(第2章感想につづく・・・多分w)
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by rushiha666 | 2007-12-08 20:10 | 小説
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